HIV感染患者、新たに1500人判明(2008年5月20日)
-
昨年に国内で新たに判明したエイズウイルス感染者、エイズ患者が過去最多の計1500人にのぼったことを5月20日、厚生労働省のエイズ動向委員会が発表。
-
年間のHIV感染・エイズ患者数が1000人を超えるのは4年連続!!!
-
エイズ動向委員会は「感染者は東京を中心とする関東に加え、関西や東海などの大都市での増加傾向が見られることから、地域の実情に応じた対策が望まれる」と発表。
-
新規エイズウイルス感染者は、前年比130人増の1082人。
-
新規エイズ患者数は、同12人増の418人だった。
- 年代別感染者は、20〜30代の増加が目立ち、40代も増加し、感染者の約95%が男性。
-
感染経路で最も多かったのは、同性間の性的接触が729人。
-
異性間の性的接触が221人。
-
献血者10万人当たりのエイズウイルス陽性者数も2065人で過去最高を記録。
【平成20年第1 四半期の集計:平成19 年12 月31 日から平成20 年3 月30 日までの約3か月間】
-
法定報告に基づく新規エイズウイルス感染者報告数は251件(うち男性236件、女性15件)
-
新規エイズ患者報告数は94件(男性82件、女性12件。前回報告95件、前年同時期81件)で過去9位。
- 感染経路別に見ると、新規エイズウイルス感染者では同性間性的接触によるものが165件(全エイズウイルス感染者報告数の約66%)と最も多く、そのうち159件が日本国籍男性。
-
異性間性的接触による新規感染者報告数は55件(全エイズウイルス感染者報告数の約22%、うち男性43件、女性12件)。
-
新規エイズ患者では同性間性的接触によるものが44件(全エイズ患者報告数の約47%)、異性間性的接触によるものが28件(全エイズ患者報告数の約30%、うち男性20件、女性8件)。
- 年齢別では、新規エイズウイルス感染者、新規エイズ患者ともに20〜50代に広がりを見せているが、エイズウイルス感染者では、特に20〜30代が突出している。
-
まとめ:感染者・患者とも約90%を男性が占め、その中でも同性間性的接触による感染が約65%を占めている。