エイズウイルス感染から自分と相手を守るためには?!

我々はさまざまな細菌・ウイルス・カビなど体に有害な病原体に囲まれて日常生活をしています。
これらの病原体が体内に侵入しても、体にはこれら病原体を排除して無毒化する「免疫」という防御機能が備わっており、これらの病原体を排除して、感染症から体を守って健康を維持しています。
この免疫機能が低下することにより、いろいろの感染症に感染します。

エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome=後天性免疫不全症候群)は、エイズウイルス【HIV(ヒト免疫不全ウイルス)】と呼ばれるウイルスに感染することで起こる病気です。
エイズウイルスは、体の免疫機能を破壊します、そのために体の免疫機能が低下していろいろの病気に感染しやすくなります。

エイズウイルスに感染してから数年〜10年、さらにそれ以上の期間、症状がほとんどなく、発病しない潜伏期間があります。
これを無症候期と呼びます。
一般的には、発病までに長い潜伏期間があり、平均約10年でエイズを発病すると報告されています。

感染直後に、インフルエンザに似た症状(初期症状)が一時的に出ることがありますが、全く出ない人もあることから自覚症状で感染の判断はできません。
ほとんど症状のない期間(潜伏期間)は、平均で約10年といわれています。

感染して無症状でも血液中にはエイズウイルスが存在しますので、人に感染させる力があります。

症状がまったく出ない期間でも感染させる力はあるので、本人も気付かないうちに、人にうつしてしまう可能性があります。

体の中からエイズウイルスを完全になくすことは、現在の医学では難しいのですが、エイズウイルスの感染を早く見つけ、適切な治療をすれば発病を抑えて、健康な人と変わらない生活を送ることができます。

そのためには、感染するような不安な行為があれば、、相手を思いやり性行為をさけて、検査を受ける時期を間違わずに、できるだけ早く受ける必要があります。
一番大切なことは、お互いがセイフティーセックスに努めると共に、不安な行為をしないことと、どうしても不安な行為をするときは、必ず正しくコンドームを使用することです。
また、感染力の非常に弱いエイズウイルスは、日常生活からの感染はありませんので、ことさら感染に怯えることはありません。

エイズに対する正しい知識を身につけて、自分自身をエイズウイルスの感染から守ることが一番重要です。

血液の鉄人

新 医学と切手の極意