リアルタイムPCR検査について
本来NAT検査とは血液センター専用の検査方法で、一般の病院では使用されていません。
便宜上NAT検査と表現していますが、正しくは【エイズPCR検査】です。
この検査はエイズウイルス感染者・患者の治療の際に、血液中にエイズウイルスがどの程度存在するかを調べる検査でしたが、感染して早い時期に検査して感染の判断が出来ることから、感染の有無を調べる検査に採用されました。
エイズウイルスの遺伝子を化学的に増幅して、エイズウイルスの核酸を検査しますので、比較的早い時期に感染を見つける事が出来ます。
今まで、【高感度法】と【標準法】がありましたが、2008年4月から、【リアルタイムPCR法 商品名 TaqMan HIV-1】に変更され、【高感度法】と【標準法】は検査薬の在庫が無くなり次第、検査は中止されます。
【リアルタイムPCR法】は今までのPCR検査を改良して、検出感度が一層高くなりました。
リアルタイムPCR法の特徴は、
- 標準法の検出限界は、400〜7.5×10の5乗、高感度法は、50〜1.0×10の5乗でしたが、リアルタイムPCR検査は、40〜1.0×10の7乗と非常に検出感度が高くなった。
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検出下限未満の場合でも、『HIV-1増幅反応シグナル』が検出されると、判定結果が、『検出』と表記されます。従来法では陰性と表記されていましたが、リアルタイムPCR検査では、検出限界ギリギリでも検出可能となりました。
注意 この検査はエイズウイルスの1型しか見つけることが出来ません。
●危険な行為の後11日以降で1型の感染に対する正しい結果が得られます。