医事通信(2023年08月30日号)2023年8月時点での梅毒患者の現状
2023年08月30日号
2023年8月時点での梅毒患者の現状
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2021年1年間の梅毒患者の現状
7873人
2022年1年間の日本国内での梅毒患者数
12966人で、10000人を大きく超えました。
2023年8月13日時点での梅毒患者
2023年8月13日まで 9213人で2021年1年間の患者数を超え、このまま流行が続くと2022年の患者数を遥かに超えてしまいます。
感染者の男女の比率は、およそ7対3、年代別では20〜50代の男性、20代の女性の感染者数が多く、30代以降は男性が多いものの、10代20代では女性が上回っています。
現在危惧されていることとは
1.女性の感染者が多いことから先天性梅毒の増加。
2.梅毒トレポネーマに感染しても典型的な症状を起こさない無症候梅毒の増加により、梅毒トレポネーマの感染に気づくことなく次々と感染者を広めること。
感染対策の重要性
予防にはコンドームの使用をと呼びかけられていますが、梅毒トレポネーマはHIVのようにコンドームによる予防効果は高くないので過信は禁物です。
梅毒トレポネーマは、性交渉やオーラルセックスで簡単に感染します。
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触することで感染しますから、いくらコンドームを正しく使用しても、コンドームに覆われていない箇所に傷やタダレがあれば感染してしまいます。
予防のためにはコンドームの使用が進められますが、100%予防が出来ないことを念頭に置いておいて下さい。
梅毒は抗生物質で完治しますから、不安な行為をしてしまったときには適切な時期に梅毒検査を受けて早く治療することが大切です。 早期に発見し早期に治療を開始すればするほど早く完治します。
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written by 血液の鉄人
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