■□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□■ ■□□□□□□□□□ 正しい知識を身につけて予防 □□□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意 鉄人レター ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 2011/11/29(No.51) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 日本で行われているHIV検査について ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 現在、わが国の病院・クリニック・保健所等で採用されているHIV検査について解 説します。 ============================================================================ □ 第一世代抗体検査 HIV-1のIgG抗体を検出するキットですが、かなり以前から使用されていません。 ---------------------------------------------------------------------------- □ 第二世代抗体検査 HIV-1とHIV-2のIgG抗体を検出するキットですが、この検査もかなり以前から使用さ れていません。 ============================================================================== □ 第三世代抗体検査 HIV-1とHIV-2のIgM抗体とIgG抗体を検出するキットです。 このキットには、以下の種類があります。 ・PA法ゼラチン凝集法 ・エライサ法 この検査キットは、現在保健所や病院で使用されています。 ------------------------------------------------------------------------------- □ 第四世代抗原抗体検査 HIV-1の抗原の一部であるp24を感染後30日で検出可能なことと、HIV-1とHIV-2のIgM抗 体とIgG抗体を検出するキットです。 HIV-1とHIV-2の抗体は、感染後12週後でないと検出できません。 この検査キットは、大病院の70%以上で採用されていますし、検査の委託を受ける検査 会社は、全てこの検査キットを使用しています。 しかし、保健所では大都市の保健所しか採用されていません。 ------------------------------------------------------------------------------- □ 迅速(即日)抗体検査 イムノクロマト法による抗体検査で、15分で結果がわかることから迅速(即日)抗体検査 と呼ばれています。 この検査キットは、HIV-1とHIV-2のIgG抗体を12週で検出出来ます。 多くのクリニックや保健所で採用されています。 =============================================================================== 一休みして以下をお読み下さい。 自分で性病検査が出来るキット!【マラソン2011冬_日用品】【お買い物マラソン_送料無料】【マ... 自分で性病検査が出来るキット!CELL SEE Fit セルシーフィット 性病検査キットSTD-8+のど2種... =============================================================================== ★血液の鉄人からのお知らせ★ =============================================================================== 『新 医学と切手の極意』は、サイト運営強化のためにカンパをお願いしています。 サイトを利用・当メルマガをお読みになって"お役に立てたとき"は、カンパをお願 い致します。 ↓ 『カンパのお願い』 また、『新 医学と切手の極意』に訪問されたときは、スポンサーサイトへの訪問も 宜しくお願いします。 ------------------------------------------------------------------------------- HIVを含む性行為感染症に関する相談がありましたら、『新医学と切手の極意』の 『電話相談室』をご利用下さい。 また、『エイズ相談掲示板(PC専用)』でも相談を受け付けております。 携帯電話からは、『「携帯電話専用エイズ相談掲示板」』をご利用下さい。 ------------------------------------------------------------------------------ 今まで収集した医学切手を使用して医学上の出来事を興味深く、かつ理解しやすく解説 したブログ『血液の鉄人の医学切手アラカルト』を開設していますので是非とも ご覧下さい。 なお、このブログは、「Yahooカテゴリー(コレクション>切手)」に採用され、 2010年7月16日に掲載されています。 ↓ ↓ ↓ https://search.yahoo.co.jp/search/dir?ei=EUC-JP&p=%B0%E5%B3%D8%C0%DA%BC%EA&fr=dir =============================================================================== それでは続きをどうぞ =============================================================================== □ 第四世代即日抗原抗体検査 イムノクロマト法による迅速(即日)抗原抗体検査キットで、『エスプライン HIV Ag/ Ag』と呼ばれるものです。 HIV-1の抗原の一部のp24を感染後30日で検出できますが、HIV-1とHIV-2の抗体は、感染 後12週でないと検出できません。 この検査キットは、クリニックではかなり採用されていますが、保健所では採用されて いる所は非常に少ないのが現状です。 ------------------------------------------------------------------------------- □ リアルタイムPCR検査 コバス TaqMan HIV-1 「オート」と呼ばれる検査方法です。 HIV-1の遺伝子の核酸を化学的に増幅して、検出する検査方法で、感染後11日でHIV-1を 検出できますが、HIV-2は検出できません。 この検査は、殆どの医療機関が検査専門の会社に検査を依頼していますので、日本全国 何処の医療機関でも検査を受けることが可能です。 ただし、保健所では全国的に見てほんの僅かの所でしか実施していません。 ※現在メーカでは、HIV-2も検出できるよう改良しているとの情報を得ていますが、何 時発売されるかは不明です。 ------------------------------------------------------------------------------- □ NAT検査 巷でHIVのリアルタイムPCR検査の意味で言われていますが、実際はこの検査は血液セン ター専用の検査で、HIV、HBV、HCVを同時に検査する検査のことです。 この検査が陽性となると、HIV、HBV、HCVそれぞれのPCR検査を再度行い、どれが陽性か を確認します。 NAT検査は、HIV-1とHIV-2を感染後11日で検出可能ですが、タックマンより検出感度が おとります。 ※NAT検査は、血液センター専用の検査で、病院や保健所では受けることが出来ません、 便宜上、リアルタイムPCR検査をNAT検査と読んでいるだけです。 =============================================================================== ※まとめ※ =============================================================================== 1.検査キットが改良されて新たに検出可能な抗体や抗原が増えると世代数が上がって行 きます。 2.抗体検査でHIVのIgM抗体が検出可能な第三世代抗体検査であっても、信頼できる検査 日時は、第二世代と同じ12週です。 一般的にHIVのIgM抗体が検出可能であれば、第三世代では12週以前に信頼できる結果が 得られるはずではないかという疑問が湧くはずです。 確かに理論的にはそのとおりですが、IgG抗体より早く血液中に出来るIgM抗体は、量が 少ないことと、比較的早く消失することから、実際は見逃す可能性があるので、IgG抗 体が検査で見つかる量の出来る12週を信頼できる時期としているのです。 一部の感染者では、比較的早くIgM抗体を見つけて陽性となる事例もありますが、見逃 す危険性を無くする意味から、検査を受ける時期を12週としています。 3.HIV感染後12週までに第三世代の抗体検査を受けても信頼できる結果は得られると一 部では言われていますが、確かにこの時期に検査で見つかる抗体の出来ている人も存在 しますが、検査で見つかる抗体の出来ていない人も存在します、そのことから、 「12週までに陰性であっても12週で再度検査を受ける」ことを何処の施設でも言っていま す、このことを見落としている人が多くいることも事実です。 4.12週までに抗体検査を受けることは、全く無意味ではありません。 その理由としては、早く検査を受けて陽性であれば感染は間違いありませんので、感染 を早く知り早期に治療する意味からは意味の有ることです。 しかし陰性の場合は、感染を否定できませんので12週での再度の検査を受ける必要があ ります。 5.リアルタイムPCRの11日や第四世代の抗原抗体検査での30日での陰性で、HIV-1の感染 は否定出来ても、HIV-2の感染否定は12週での抗体検査を受けないと分からないこともよ く理解しておく必要があります。 =============================================================================== 『理解しやすく、役立つエイズのブログ−血液の鉄人のささやき−』 ↓ ↓ ↓ https://tetsujinsan.blog8.fc2.com/ にも是非とも訪問してください、定期的に更新してお役に立つ情報を発信しています。 =============================================================================== ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 今号をお読み頂き、いかがでしたか? 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