■□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□■ ■□□□□□□□□□ 正しい知識を身につけて予防 □□□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意 鉄人レター ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 2016/07/31(No.102) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 血液センターにおけるHIV検査とNAT検査について ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 血液センターにおけるHIV抗体検査開始から現在に至るまでのHIV検査の変遷を 紹介します。 ============================================================================ □ 血液センターにおけるHIV検査の変遷 1986年11月 第二世代のEIA法でHIV-1抗体検査開始。 1987年10月 第三世代のPA法に変更。 1994年3月 PA法によるHIV-2抗体検査を追加開始。 1996年10月 HIV-1/2同時検査の可能なPA法コンビネーション試薬に変更。 ※この時期から、HIV-1/2が同時に検出可能となる※ 1999年10月 500本プール法によるHIV-1核酸増幅検査(NAT)を実施開始。 ※NAT検査は、HIV-1と同時にHBVとHCVが検出可能な検査法※ 2000年2月 核酸増幅法(NAT)を500本プール法から50本プール法に変更。 2004年8月 核酸増幅法(NAT)を50本プール法から20本プール法に変更。 2008年8月 HIV-1/2核酸増幅法(NAT)に変更。 ※この時期からNAT検査でHIV-1とHIV-2が同時に検出可能となる※ ※検査方法は、20本プール法※ ※このNAT検査もHIV-1/2とHBV及びHCVを同時に検出できる※ 2008年8月 HIV抗体検査に化学発光酵素免疫法(CLEIA法)を採用する。 ※HIV-1/2抗体が検出可能※ ※2008年1月から九州血液センターから開始し、8月には全国の血液センターで実施※ 2014年8月 新たなNATシステムに変更し、さらに1検体ごとのNAT(個別NAT)スクリー ニングを開始。 ============================================================================== □ NAT検査は血液センター専用の検査法 NAT検査は、Nucleic acid Amplification Testの頭文字(NAT)をとったものです。 NAT検査は、日本赤十字社がメーカに開発を依頼して製造させた血液センター専用の検査法です。 従ってNAT検査は、医療機関では検査を受けることが出来ません。 また、血液センターでHIV感染判断の検査として一般の人が受けることも出来ません。 あくまでも献血された血液を検査する検査法です。 ------------------------------------------------------------------------------- □ NAT検査とリアルタイムPCRの違いとは 現在のNAT検査は、HIV-1とHIV-2を同時に検出可能ですが、リアルタイムPCR検査は2016年 7月現在でもHIV-2を検出することは出来ません。 =============================================================================== ★血液の鉄人からのお知らせ★ =============================================================================== 『新 医学と切手の極意』は、サイト運営強化のためにカンパをお願いしています。 サイトを利用・当メルマガをお読みになって"お役に立てたとき"は、カンパをお願 い致します。 ↓ 『カンパのお願い』 また、『新 医学と切手の極意』に訪問されたときは、スポンサーサイトへの訪問も 宜しくお願いします。 ------------------------------------------------------------------------------- HIVを含む性行為感染症に関する相談がありましたら、『新医学と切手の極意』の 『電話相談室』をご利用下さい。 また、『エイズ相談掲示板(PC専用)』でも相談を受け付けております。 携帯電話からは、『「携帯電話専用エイズ相談掲示板」』をご利用下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- □『性行為感染症検査と医学切手の部屋』では、HIV検査と主な性行為感染症の検査に ついて詳細に解説していますので、ぜひともご覧ください。 また、世界各国の医学切手も紹介していますから、時間のあるときに切手を鑑賞して 下さい。 『性行為感染症検査と医学切手の部屋』 -------------------------------------------------------------------------------- 気になる行為をしてしまった時には!!迷わず検査を!!
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