鉄人レター 134号




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2019/03/31(No.134)
                      
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                ■■  HIVと梅毒感染の関連性について  ■■
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 2018年1年間の梅毒患者数は、届出者数のみで6923人、2019年3月現在1132人と相変わらず流行
が収束する気配はありません。

 今回は梅毒の流行に鑑みHIVと梅毒の関連性について解説致します。

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 □ 日本国内でHIV感染者のどの程度が梅毒なのか

 日本国内においては、年間HIV感染者1000人あたりおよそ40人が梅毒との調査結果があります。

 更に某医療機関の調査では、HIV感染者のおよそ30%に梅毒の既往歴があることも確認されています。
 
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 □ HIV感染者が梅毒となるとどのようなことが起こるのか

 HIV感染者の梅毒は、一般の梅毒患者の所見や自然経過が異なります。

 以下にそのことについて解説していきます。

 1.第1期梅毒患者の70%以上で2つ以上の硬性下疳が見られます、一般の梅毒では硬性下疳はひと
つです。

 2.一般の梅毒患者に比べて症状が重篤かつ遅延することが確認されています。

 3.第1期梅毒と第2期梅毒の所見が同時に多く見られます。

 一般の梅毒では、梅毒トレポネーマに感染して3週間で第1期梅毒、3ケ月で2期梅毒の経過を取り
ますが、HIV感染者の梅毒の場合は第1期梅毒と第2期梅毒の所見が同時に見られることが多い傾向が
あります。

 4.HIV感染者が梅毒トレポネーマに感染すると、CD4数の低下や血液中のHIVの量が一過性に上昇し
ます。

 5.HIV感染者が梅毒トレポネーマに感染すると一般梅毒患者に比べて早く神経梅毒に移行する症例
が見られます。

 6.HIV感染者の梅毒治療時のSTS検査の値(定量値)の低下が緩やかであることから、治療失敗と間
違いやすくなる傾向が多く見られます。

 7.HIV感染者の梅毒患者の感染箇所の潰瘍形成や病変が一般の梅毒に比べて重症化しやすい傾向が
多く見られます。

 8.HIV感染者は、梅毒による中枢神経系病変とともに眼病変の発生率も高い傾向が見られます。

 眼病変には、乳頭様結膜炎、間質性角膜炎、 虹彩炎、脈絡網膜炎、 視神経炎などが見られます。

 9.HIV感染者の梅毒は、深い潰瘍形成、痂皮を認める皮膚病変を引き起こす悪性梅毒が多く報告さ
れています。

 悪性梅毒の出現には、著しい免疫不全が影響していることが分かっています。

 悪性梅毒は、一般に血清梅毒反応の定量値が高値を示し、治療導入後のヤーリッシュ・ヘルクスハイ
マー反応(治療開始後に認められる発熱、悪寒、全身倦怠感などの反応)の出現と速やかな病変の改善
が特徴とされています。

 10.HIV感染者の梅毒は、治療が不成功となる可能性が高いことが知られています。

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  □ HIV感染者の梅毒治療が不成功となる原因

 治療失敗が起こる原因としては、CD4陽性リンパ球350/μL未満、梅毒の既往歴、血清梅毒反応RPR法16倍
未満などが言われています。 

 CD4陽性リンパ球数200/μL未満の症例は、神経梅毒の治療失敗例が多いとの報告があります。

 このことからHIV感染症に合併した梅毒は、治療が完了した後にも、臨床症状、梅毒血清反応の推移を引
き続き慎重に観察する必要があります。


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