淋病とは?
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淋病はいつ頃から存在しているのか?
紀元前1000年頃の古代メソポタミアで、楔形文字による記述が残されています。
その古代の粘土板のいくつかには、淋病の治療と思われる記述があります。
このことからして、古来から淋病は人類を苦しめていたことになります。
淋病と言う病名の由来は?
淋病(正式名称:淋疾)のことをゴノリーア(gonorrhea)といいますが、この意味は、「精液が流れ出る病気」と言う意味です。
ゴノ(gono)は、「生殖、精液」を意味するゴネー(gone)に由来し、リーア(rhea)は、リウマチ(rheumaticus)と同じ語源のロエー(rhoe:流れ)に由来します。
それでは、何故「精液が流れ出る病気」と言う名前が付いたのでしょうか?
これは、淋病になると男性の尿道から粘液性の黄色い膿汁が出ることから、これを精液がでているものと誤解して名付けられました。
古来の人は、現在のような医学知識がないことから、このような誤りをし病名を名付けてしまった訳です。
淋菌に感染して、男性の尿道から排泄される膿汁は、ほとんどが淋菌と戦って死滅した白血球の死骸と、多数の淋菌です。
それでは何故女性が淋病になっても、尿道から膿汁が排泄されないのでしょうか?
女性の場合は、淋菌は尿道感染するのではなく、膣に感染することから、尿道からの膿汁の排泄はなく、膣から「おりもの」として排泄されます。
女性の場合は、排泄器官と性交器官が別のため、性交する器官即ち膣に感染して尿道には淋菌は感染しません。
男性の場合は、排泄器官と性交器官が同じペニスですから、尿道から感染します。
日本語の淋病と言う病名の由来は?
淋病の「淋」は、「淋しい」病気という意味ではなく、雨降りの林の中で、木々の葉からポタポタと雨がしたたり落ちるイメージを表現したものです。
淋菌に感染すると尿道の強い炎症のために、尿道内腔が狭くなり痛みと同時に尿の勢いが低下します、その為に排尿の際に、尿がポタポタとしか出なくなることから、この表現が病名として使用されたものと言われています。
風眼を知っていますか?
淋菌感染によって、結膜に急性の化膿性炎症が起きる病気で、急性結膜炎の一種で『風眼』と呼ばれます。
また、『膿漏眼』とも呼ばれます。
風眼になると、多量の分泌物が出て、結膜の充血やはれがひどくなり、角膜潰瘍へ進むと、角膜が破れて 穿孔して失明する危険があります。
風眼には、新生児膿漏眼と、成人膿漏眼とがあります。
新生児膿漏眼は出産のときに産道から感染することから、 その予防策として出産時にペニシリン点眼薬を使用することにより感染予防が可能です。
成人膿漏眼は、ペニシリンが有効であることから、ペニシリン点眼薬や筋肉注射によって治療が行われます。
written by 血液の鉄人
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