HIV/AIDSとは?
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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HIVとは何ですか?
HIV(ヒト免疫不全ウイルス: Human Immunodeficiency Virus)は、人の免疫細胞に感染し免疫細胞を破壊して、
最終的には 後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症させるウイルスです。
よく「エイズウイルス」と呼ばれることがあるが、正式な名称ではなく、マスコミ用語です。
また、「HIVウイルス」と表記していることがありますが、これは完全な間違いです。
HIVには種類があるのですか?
ウイルスの分類上は、エンベロープを持つプラス鎖の一本鎖RNAウイルスで、トロウイルス科レンチウイルス属に属する、
HIV-1(Human Immunodeficiency Virus type1)とHIV-2(Human Immunodeficiency Virus type2)に分類されます。
HIVの分類は?
HIV-1は塩基配列により3群に分類されてます。
グループM(Major)、グループO(Outlier)、グループN(non-M/non-O)に分類されますが、世界的に流行しているの多くが
グ ループMに属しています。
グループMはさらにA、B、C、D、E(後に組換え体であるCRF01_AEである事が判明。純粋なEは未発見)、F、G、H、J、Kの10の
サブタイプに分類されています。
更にこのサブタイプ間での組換え体が存在し、CRF(circulating recombinant form)が15種類確認されています。
日本の感染者の主なサブタイプは、BとCRF01_AEで、サブタイプBがおよそ75%、CRF01_AEが20%、残りがそのほかのサブタイプです。
2009年、アフリカのカメルーンで発見されたHIV-1は、ゴリラ由来とされ、グループPとして新たに分類されました。
HIV-2は塩基配列によりA〜Gの7群に分類されてます。
AIDSとは何ですか?
HIV感染後の長期間の潜伏期を経て免疫不全状態に陥り、
『エイズの指標疾患』
(Indicator Disease) の1つ以上が明らかに認められる場合にAIDSと診断します。
単にHIVに感染しただけ(HIVキャリア)ではAIDSとは呼びません。
HIVはどのようにして感染するのですか?
HIVは非常に感染力と生命力の弱いウイルスで、一般に普通の社会生活をしていたり、感染者と暮らしたとしてもまず感染する
こ とは無く、感染する主たる原因は、コンドーム無しの膣性交と肛門性交です。
特に肛門性交によって感染する割合が最も高い(必然的に男性同性愛者の性的接触による割合が多くなる)。
その理由としては、妊娠のリスクが無い為、性交時にコンドームを使用せず、直腸内で射精する行為が多い為です。
次いで異性間の膣性交によるものが多く、感染者全体の多くは性行為による感染です。
次いで注射器の使い回しによる感染、母子感染となっています。
HIVの感染する場所はどこですか?
一般に感染源となりるHIVを含む体液は、血液・精液・膣分泌液・母乳・カウパー液です。
感染しやすい部位としては粘膜(腸粘膜、性器粘膜など)、切創(せっそう)や刺創(しそう)などの血管に達すような 深い傷などがある場合となります。
通常の傷のない健康な皮膚から感染する事はありません。
主な感染経路は以下の3つに限られます。
1.性的感染
性交による感染では、性分泌液に接触する事が最大の原因となり、通常の性交では、女性は精液が膣粘膜に直接接触し血液中 にHIVが侵入する事で感染します。
男性は性交によって亀頭に目に見えない細かい傷ができ、そこに膣分泌液が直接接触し血液中にHIVが侵入する事で感染します。
肛門性交では、ペニスの挿入の際出来た腸粘膜の傷口に精液が接触しそこから感染するとされている。
腸の粘膜は一層の為に薄く、性行為を行う場所でないことから、ペニスの挿入で簡単に傷つきHIVが侵入しやすい状態となります、 その為膣性交よりも感染リスクが高いわけです。
また割礼によって、傷つきやすく、免疫関連細胞の多い包皮を切除することで感染リスクが低減するという研究結果が複数ありますが、、 これはHIVの侵入・感染が抑えられる為だと考えられています。
なおオーラルセックスで口腔で性器を愛撫する場合も、口腔内に歯磨きなどで微小な傷が生じていることが多く、そこに性体液が 接触することで、血液中にHIVが侵入する恐れがあることも指摘されています。
2.血液感染
感染者の血液が、傷、輸血、麻薬まわし打ち等によって、血液中に侵入する事で感染が成立する。
特に麻薬・覚醒剤中毒者間の注射器・注射針の使い回しは感染率が極めて高い。
輸血用血液のHIV検査体制が不十分なときは、輸血や血液製剤からの感染が発生していましたが、現在では全ての血液について 事前にHIV感染の有無を検査され、感染のリスクは非常に低くなっています。
特にわが国では世界最先端の検査体制をとっていることから、輸血用血液からの感染リスクは、1500万分の1以下と言われています。
しかし、発展途上国では、HIV検査体制そのものが不十分なことに加え、売血制度があることから、輸血によるHIV感染のリスクは非常に高い ことから、これらの国での輸血には樹亜ぷん注意する必要があります。
医療現場においては、針刺し事故等の医療事故による感染の危険性があることから、十分な感染対策が必要とされています。
2010年2月時点、わが国においては、医療現場での針刺し事故によるHIV感染の報告はありません。
3.母子感染
母子感染の経路としては、@出産時の産道感染、A妊娠中に胎児が感染する、B母乳の授乳による感染の三つの経路があります。
産道感染は子供が産まれてくる際、産道出血による血液を子供が浴びる事で起こりますが、感染を避ける方法として、 帝王切開を行い母親の血液を付着させない方法があり、感染を防ぐ効果を上げている。
胎内感染は、胎盤を通じ子宮内で胎児がHIVに感染する事で起こることから、物理的な遮断が出来ない為、感染を回避する事が難しい。 感染対策として、妊娠中に母親がHAART療法により血中のHIV量を下げ、子供に感染する確率を減らす方法がとられています。
HIVに感染した母親の母乳を与える事は危険とされ、この場合は母乳を中止して、子供に粉ミルクを与える事によって、 感染を回避する事が可能となります。
感染するとどのような症状が出るのですか?
HIVに感染してから2〜4週後で以下のような症状が現れることがありますが、すべての人に現れるとは限りません。
さらに初期症状は、現れてから数日から数週間で消え、再度現れることはありません。
1.38.5℃以上の発熱・・・・(96%)
首や腋の下及び股のリンパ節の腫れ(左右対称に腫れる)・・・・(74%)
咽頭炎(のどの痛み)・・・・(70%)
痛みや痒みのない5〜10mmの大きさのバラ色の発疹が顔、 手のひらや足の裏など全身に・・・・(70%)
筋肉痛と関節痛・・・・(54%)
下痢・・・・(32%)
頭痛、嘔吐、吐き気・・・・(30%)
口の中のカンジダ・・・・(12%)
検査の異常 血小板の減少・・・・(45%) リンパ球の減少と肝臓機能検査の異常・・・・(21%)
頭痛
意識がもうろうとする
症状からHIV感染を判断することは出来ません、感染の判断は適切な時期に、適切なHIV検査を受けることです。
HIVを治療しないとどうなるのですか?
通常感染してから、数年から10年程度かけて、体の免疫機能が低下してきます、その為に日和見感染症などを発症することになります。
AIDSが発症してから、抗HIV薬を使用しても十分な効果が得られず、死亡する率が非常に高くなります。
その為可能な限りHIV感染の初期に、抗HIV薬を使用して治療することにより、HIVの増殖を抑え、AIDSの発症を押さえる ことが可能となっています。
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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HIVの検査はどのような検査があるのですか?
リアルタイムPCR検査
第三世代の抗体検査・・・PA法、エライサ法
第四世代の抗原抗体検査
迅速(即日)抗体検査
HIVの検査はいつ受けたらいいのですか?
HIVの検査は受ける時期が大切で、受ける時期を間違えば信頼できる結果は得られません。
リアルタイムPCR検査は、不安な行為から11日以降何時受けても信頼できる結果が得られます。
ただし、HIV-2の感染の判断は出来ません。
第三世代の抗体検査は、不安な行為から12週以降に受ければHIV-1とHIV-2に対する信頼できる結果が得られます。
第四世代の抗原抗体検査は、不安な行為から30日以降に受ければHIV-1に対する信頼できる結果が得られます。
ただし、HIV-2の感染の判断は出来ません。
迅速(即日)抗体検査は、不安な行為から12週以降に受ければHIV-1とHIV-2に対する信頼できる結果が得られます。
HIVに感染しているとはどのような場合に確定できるのですか?
HIV抗体検査が陽性だけでHIVに感染しているとは言えません。
確認検査が陽性となって初めて、HIVに感染していると判断されます。
1.抗体確認検査としては、ウェスタンブロット(WB)法、蛍光抗体法(IFA)。
2.HIV抗原検査としては、HIV分離及び核酸診断法(リアルタイムPCR)等の病原体に関する検査。
判定方法としては、
1.ウェスタンブロット法、蛍光抗体法とHIV分離及び核酸診断法(リアルタイムPCR)等の病原体に関する検査が 陽性の場合→HIV-1感染者。
2.ウエスタンブロット法や蛍光抗体法が保留でリアルタイムPCR陽性の場合→急性HIV-1感染者。
3.ウエスタンブロット法や蛍光抗体法が陰性でリアルタイムPCR陽性→急性HIV-1陽性者。
4.ウエスタンブロット法や蛍光抗体法が陰性でリアルタイムPCRも陰性の場合は、さらに2週間後再度採血をして、 再検査を行い、ウエスタンブロット法や蛍光抗体法が陰性あるいは保留で、リアルタイムPCR陰性ならスクリーニング検査は 偽陽性と判定するが、念のためにHIV-2確認検査を実施する。
このように、HIV抗体検査が陽性でも、確認試験のウェスタンブロット法や蛍光抗体法およびリアルタイムPCRが陰性の場合は、 偽陽性反応として、HIV感染はないと判断します。
AIDSの治療法はどのようにするのですか?
現在も世界的に見ても非常に多くのHIV治療薬が開発されており、日本では、20種類以上のHIV治療薬が承認されて使用されています。 しかし、HIVに対する作用効果も色々あるものが使用されていますが、2009年現在、HIVを殺し無毒化する特効薬というのは存在しません。 いくつもの治療薬が開発されていますが、それらによってAIDSが根本的に治る、ということはないのが現状です。
HIV治療薬の中でも、逆転写酵素阻害薬やプロテアーゼ阻害薬の開発のおかげで、AIDSの発症を防ぐことが可能になりました。
体内のHIVを殺して完全に駆逐することはできないものの、かなりの長期にわたってHIVの増殖を防ぎ、AIDSの発症を抑えること が可能になったのです。 このことは、HIVに感染したからといって、AIDSを発症してすぐに死ぬわけではなくなったことを示しています。
HIV治療薬は、HIVに対する作用効果から、以下の三種類に分類されます。
1.核酸系逆転写酵素阻害剤
2.非核酸系逆転写酵素阻害剤
3.プロテアーゼ阻害剤
HIV治療薬で大切なことは、以下の通りです。
1.感染する機会があれば、適切な時期に適切な検査を行い、早く感染の有無を知る。
2.感染が解れば早期に治療を開始する。
治療が早ければ早い程薬の効き目は良く、発病を抑えることが出来ますが、治療が遅れたり、発病してしまってからでは、 治療効果はほとんど望めません。
3.耐性HIVを作らないためには、専門医の指示通り正しく服用し、飲み忘れたり、勝手に服用を中止しない。
現在では、HAART(ハート)療法 (Highly Active Anti-Retroviral Therapy) と呼ばれる、複数の抗HIV-1薬を各人の症状・体質に合わせて 組み合わせて投与し、HIVの増殖を抑えAIDSの発症を防ぐ治療法により、殆どAIDSで死亡することはなくなりました。
ガイドラインで用いられているデータも、10年生存率まで記載されており、おそらく平均余命まで行くというのがが、大方の予想となっています。
いずれにしても、現在では、感染して内々に入ったHIVを完全に殺して、体内から排除することは出来ませんので、 HIVに感染しないように各自が感染予防に心がけることが大切です。
HIVの感染予防はどのようにすればよいのですか?
もっとも大切なことは、HIVに感染するような危険な行為を慎み、セイフティ・セックスを心がけることです。
コンドームを正しく使用することによって感染予防は可能です。
コンドームの着用がHIVの性的感染の予防措置として有効ですか、使用法を間違い使用中に脱落・破損したり、劣化した物を気付かずに 使用して破損したりすれば、いくらコンドームを使用しても完全に感染を防ぐことができるとは言えません。
コンドームの使用に際しては、信頼できる製品を使用期限内に正しい用法で用いることが重要です。
HIV/AIDSの日本の現状は?
わが国は、先進国の中で唯一HIV感染者が増加している国”と言われていますが、イギリスなど西ヨーロッパの一部の国を除き、 主な先進国では新規感染者数が横ばいもしくは減少傾向にある中で、依然としてHIV感染者、AIDS患者ともに増加の一途をたどっています。
HIV/AIDSの世界の現状は?
2008年11月24日のUNAIDS (国連エイズ合同計画)の「AIDS Epidemic Update 2009」によると、2008年末現在の世界のHIV感染者の推計は 3,340万人と推計しています。
新規感染者は270万人で、これは1996年のピーク時の年間推計感染者350万人から30%減少していますが、発展途上国を中心に HIV感染者は未だ増加する傾向にあります。
HIVに感染しやすい状態があるのですか?
性行為感染症に感染して、性器粘膜がこれら感染症によりタダレたり、傷があったりして、感染防御バリアが 破壊されていると、HIVの感染率は数十倍から数百倍高くなります。
HIVの感染率は?
その場の状況によって変わりますので一概に%で答えることは出来ませんが、感染推定確率を参考のために紹介しておきます。
輸 血 90%
静脈注射ドラッグ使用時の針の共有0.67%
医療現場での針刺し事故 0.3%
膣を使ったセックス(女性側) 0.1%
膣を使ったセックス(男性側) 0.05%
アナルセックス(受け入れ側) 0.5%
アナルセックス(挿入側) 0.067%
フェラチオ(受け入れ側) 0.01%
フェラチオ(挿入側) 0.005%
クンニンリングス(行為をする側) 0.001%
クンニンリングス(行為を受ける側) 0.005%以下
リミング(行為をする側) 0.001%以下
リミング(行為を受ける側) 0.0001%以下
キス 0.0001%以下
※注 意 ※
1.%は1回あたりの暴露(行為)で感染する可能性。
2.性行為・肛門性交・オーラルセックスはいずれもコンドームを使わない場合。
3.この推定確率の計算は、国内外の情報を基に血液の鉄人が作成したものですから、100%正しいとは限りませんので、参考数値としてご理解下さい。
ペットの犬や猫からの感染はあるのですか?
猫のエイズは、種が異なりますから人には感染しません。
犬にはエイズがありませので当然人に感染することはありません。
HIVが犬や猫に感染することはありません。
オーラルセックスでの感染はあるのですか?
一般的に、出血が伴うような激しい行為でなければ、感染力の非常に弱いHIVの感染はまずありません。
詳細は、
『FAQ(良くある質問)オーラルセックスによるHIV感染はあるのか?』
をご覧下さい。
日常生活で知らない内にHIVに感染していることがあるのですか?
HIVの感染力は非常に弱いことから日常生活で、知らないうちにHIVに感染してしまうことはありません。
詳細は、
『FAQ(良くある質問)日常生活からのHIV感染はあるのか? 』
をご覧下さい。
蚊などの吸血昆虫からの感染はあるのですか?
吸血昆虫の体内では、HIVは生きていけませんので、HIV感染者の血液を吸った吸血昆虫に刺されても感染はありません。
感染したという報告はありません。
何科を受診すればいいのですか?
男性 皮膚科、性病科
女性 産婦人科、皮膚科、性病科
written by 血液の鉄人
HIV/AIDSとは?
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性行為感染症Q&A
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