陰部伝染性軟属腫について
陰部伝染性軟属腫とは何ですか?
- 伝染性軟属腫はミズイボと呼ばれる皮膚の隆起性病変で、伝染性軟属腫は通常、小児に発症する良性疾患ですが
、成人の外陰部に発生するものは陰部伝染性軟属腫と呼ばれ、性行為感染症のひとつです。
陰部伝染性軟属腫はどのようにして感染するのですか?
- 陰部伝染性軟属腫の場合は、性交渉が感染原因となります。
- 成人の陰部に性行為を介して感染し、イボを形成します。
陰部伝染性軟属腫の感染する場所はどこですか?
感染するとどのような症状が出るのですか?
- 陰部伝染性軟属腫は皮膚の隆起性病変で、丘疹の型を呈します。
- 丘疹は、外陰部(陰部、大腿部、臀部)に認められます。
- また、他の感染症との合併も認められ、陰部伝染性軟属腫患者の約30%に他の性感染症の合併が認められたという報告もあります。
- 一方、免疫不全者、特にHIV患者に合併する伝染性軟属腫は、丘疹径も大きく、病変が広範囲で多発し、難治性です。
- 発症部位も、顔面、頸部、体幹、眼瞼など非典型的です。
陰部伝染性軟属腫を治療しないとどうなるのですか?
- 数が増えて尖圭コンジロームと良く似た症状を示しますが、コンジロームのようにカリフラワー状になることはありません。
- 両者の区別にはイボの状態を良く観察することが必要です。
陰部伝染性軟属腫の検査はどのような検査があるのですか?
- 皮疹の特徴的外観により容易に診断できますが、病理学的には、丘疹から圧迫搾取した内容物の細胞診による方法と、
患部を直接取り調べる病理組織学的診断法があります。
陰部伝染性軟属腫の検査はいつ受けたらいいのですか?
- 潜伏期間は、2週間〜6ヶ月と考えられていますが、性器、肛門周囲にミズイボが出来れば、直ぐに受診して
検査を受けることです。
陰部伝染性軟属腫の治療法はどのようにするのですか?
- 治療で最も効果的なのは物理的除去方法で、液体窒素による凍結療法、または切除が多く行われます。
- また、局所薬物療法も行われることがあります。
- 治った後は、免疫ができるので、再びかかることは殆どありません。
陰部伝染性軟属腫はパートナーと二人でなぜ受ける必要があるのですか?
- 性行為感染症としてパートナーへ感染することを予防するため、どちらかが感染していることが解れば、
二人そろって検査を受ける必要があります。。
陰部伝染性軟属腫に感染しているとHIVに何故感染しやすいのですか?
- 性器粘膜がタダレて、感染防御バリアが破壊されて、その部分からHIVが容易に感染します。
陰部伝染性軟属腫の感染予防はどのようにすればよいのですか?
- コンドームを使用することです。
- 相手の性器や肛門付近及びその周辺にミズイボがあれば、性行為をしないことです。
陰部伝染性軟属腫の現状は?
- 一般的には、小児によく見られる疾患ですが、成人でも性行為によって性器に感染することがあるSTD(性行為感染症)の一つです。
- 成人の場合、体幹や四肢に発症することはほとんどなく、主に性器や肛門などの周辺に出来ますが、小児と同様、かゆみや痛みはほとんどありません。
1回の性行為での感染率は?
- 性行為によって性器に出来たイボがつぶれて、内容物が性器がふれることによって、ほぼ100%感染します。
何科を受診すればいいのですか?
- 男性 皮膚科、性病科
- 女性 産婦人科、皮膚科、性病科
written by 血液の鉄人