A型肝炎(Hepatits A)について
さくら検査研究所
A型肝炎(Hepatits A)とは何?
A型肝炎ウイルス(Hepatitis A virus:HAV)は、ピコルナウイルス科ヘパトウイルス属に属するRNAウイルスで、A型肝炎を引き起こすウイルスです。
通常はA型肝炎ウイルス(HAV)に汚染された水や食べ物により経口感染しますが、 アナルセックスやアニリングスなどの行為によって性行為感染症として流行することがあります。
A型肝炎ウイルス(Hepatits A)の感染様式
感染経路としては、肛門を直接舐めたり、肛門に触れた手で口に触れることが原因となる性的接触による感染(糞口感染)と、 汚染された食べ物を食べることで感染する感染(経口感染)が原因となります。
感染率
感染力は、極めて強いことで知られています。
感染経路と症状
通常はA型肝炎ウイルスに汚染された水や食べ物により経口感染します。
性行為での感染では、アナルセックスやアニリングスなどのオーラルセックスによりA型肝炎ウイルスの汚染物質が口から体内に取り込まれ感染します。
感染してから症状が出るまでの期間 :は、およそ1カ月程で、症状としては発熱、倦怠感、吐き気、嘔吐、黄疸等の症状が1〜2週間程程続きますが慢性化することはありませんが、 まれに劇症化(急激に進行)することがあります。
性行為による感染について
アナルセックスやアニリングスなどの性行為感染症としての感染事例が増加しています。
肛門を直接舐めたり、肛門に触れた手や肛門に性交によってHAVを含む糞便で口に触れることが原因となる性的接触による感染(糞口感染)が原因となります。
感染力が極めて強く、体内での存続時間も長いため感染する機会が多くなり、感染を拡大させる原因になっています。
そのためアナルセックスやアニリングスなどのオーラルセックスにより、時としてアナルセックスで大流行する事があります。
性行為によるHAVの感染を防ぐには
コンドームを使用してのアナルセックスをすることと、肛門を直接的及び間接的に舐めたりしないことです。
HAVは日常生活では感染しない?
HAVに汚染された水や食物によって大流行することがあります。
特に後進国での食べ物や水には注意が必要となります、当然アナルセックスやアニリングスなどのオーラルセックスをしないように注意する必要があります。
治療薬と予防ワクチン
治療薬はなく、基本的な治療法は安静や対処療法です。
予防のためのワクチン接種は非常に有効ですので積極的にワクチン接種を行った方が良いでしょう。
HAVはワクチンで予防できる感染症ですから、予防接種をしっかり3回接種すれば、5年間有効な免疫抗体を作ることができると考えられており、 初回接種から2〜4週間の間隔で2回目、その5ヶ月後に3回目が推奨されているスケジュールとなります。
検査
A型肝炎の診断には血中のIgM-HAV抗体を調べます。
IgM抗体は発症から約1カ月後にピークに達し、 3〜6ケ月後には陰性となります。
一般的に重症例ほどIgM抗体価は高く、発症6ケ月以降にも検出される例が認められておりまた、治癒が遷延化する例ではIgM抗体の持続期間も長くなる傾向にあります。
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記事執筆日
2021年1月25日。
written by 血液の鉄人
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