輸血用血液保存容器を描いた献血推進切手は世界各国から発行されていることは、「輸血用血液の保存容器について−その1−」で既に紹介しました。
今回はブラスチック製バックについて解説します。
現在では、ガラスビンからプラスチック製バックに切り替えられている国は多く存在します。
プラスチック製バックはガラスビンに比べて、落としても割れることなく、持ち運びに便利であると共に、バックの内面がビンに比べて血管内面のように滑らかであることから、血液の保存状態も良いことから急速に普及が進みました。
一時期プラスチックバックから、バックの一部の成分が保存した血液中に溶け込み、輸血を受けた人に害を与えるとの報告がなされましたが、現在では改良されて、バックの成分が血液の中に溶け込むことはなく、安全性は確認されています。
切手にはいずれもプラスチック製バックに入った輸血用血液が描かれています。
献血推進切手
赤十字付加金切手 プラスチックバックによる献血光景 1972年 フィンランド発行 |
赤十字100年記念切手 プラスチックバックによる採血光景 1977年 フィンランド発行 |
献血切手
献血推進切手 輸血用血液を持つナース 1973年 チュニジア発行 |
赤十字付加金切手 手術時の輸血 1972年 フィンランド発行 |
医科大学創立75年記念切手 小児と血液バック に入った輸血用血液 1974年 スリナム発行 |
輸血用血液の保存容器について−その2−│血液物語目次|新 医学と切手の極意