5.梅毒の治療法
梅毒治療の基本
梅毒は、基本的に抗生物質で治療します。
梅毒トレポネーマの感染から時間が経過すればするほどに治療期間が長くなります。
梅毒検査で陽性と診断されると、多くはペニシリン服用による治療を開始します。
使用する抗生物質に関しては、経口合成ペニシリンを1日500mg・3回服用するのが基本です。
たとえばペニシリン・アレルギーを持つ人の治療に際しては、塩酸ミノサイクリンを用います。
また妊婦の場合はアセチルスピラマイシンなどを用います。
海外では梅毒の治療薬としてはペニシリンGの注射を使うことが多いですが、日本ではまだ使用が認められていません。
治療期間
感染初期の第1期では2〜4週間。
バラ疹などの特徴的な症状が現れる第2期では4〜8週間。
現在ではあまり見られなくなった第3期以降では8〜12週間の抗生物質の服用となります。
梅毒は抗生物質で完治するのか
抗生物質の適切な治療によって完治します。
梅毒の治療に関しては、梅毒血清反応の結果で判断し、"治癒した"という結果が得られれば、抗生物質の服用は必要ありません。
処方された抗生物質を正しく服用して、梅毒血清反応で"治癒した"という結果が得られるまで、素人判断で抗生物質の
服用をやめてはいけません。
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
◆性病検査 STDチェッカー◆ はプライバシー対策万全の在宅検査キットです。
治癒判断をTP検査で行ってはいけません!!
梅毒の治癒判断をTP検査で行う医師がいますがこれは間違いです!!
梅毒の治癒判断は、STS検査で行う必要があります。
梅毒トレポネーマに感染し、一度TP抗体が陽性となるといくら抗生物質を服用しても、まず一生涯TP検査は陽性のままとなります。
要するにTP検査では、一度陽性になってしまうと体内の梅毒トレポネーマを排除しても
TP検査は陽性のままとなってしまいます、これはTP抗体が体内に残るからです。
体内のトレポネーマが完全に排除されても、一度体内に出来たTP抗体は消えません。
従って治療判定には、TP検査を用いずにSTS検査で行います。
梅毒が完治しないという都市伝説
体内の梅毒トレポネーマを抗生物質で完全に排除しても、一度体内に出来たTP抗体は消えません。
この消えないTP抗体を持って"梅毒は完治しない"と言う誤った認識を持っている人が多いわけです。
抗生物質の治療によって体内から梅毒トレポネーマが駆除出来れば完治しているのであって、TP抗体反応が残っていてもそれは梅毒という
病気が残っている訳ではありません。
梅毒の治療薬
ペニシリンを含めて多くの抗生物質がありますが、梅毒の症状等によって使用する薬剤やその量、使用期間が異なりますから医師が処方した薬剤を
医師の指示通り使用する必要があります。
素人判断での抗生物質の使用は絶対にしてはいけません。
梅毒トレポネーマの感染は症状から分かりません
梅毒トレポネーマに感染すれば、典型的な症状が出れば、感染の判断は可能ですが、典型的な症状の出ない場合が多いことから、
症状から梅毒トレポネーマの感染の判断はできません。
特に最近の梅毒は、典型的な症状が出ない場合が多いと言われています。
仮に症状が出たとしても、素人判断では正しい感染の判断はできません。
梅毒トレポネーマの感染の判断は、適切な時期に適切な検査を受けることです。
検査キットはこちら
written by 血液の鉄人