6.梅毒治療の際に起きる副作用とは
梅毒治療に伴う副作用
梅毒トレポネーマに感染しても、抗生物質を使用することにより完治します。
しかし梅毒治療において抗生物質使用の際に副作用が出ることがあります。
これを"ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー現象"と言います。
ヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象(Jarisch-Herxheimer reaction:JHR)は、発
見者のアドルフ・ヤーリッシュ(1861-1942)と カール・ヘルクスハイマー(1861-1944)
にちなんでこう呼ばれています。
梅毒の治療で抗生物質の服用を開始するとヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象が起こることがあります。
どのような副作用が出るのか
一般的には抗生物質の投与後1〜4時間前後から始まり、24時間で軽快するのがほとんどです。
症状としては、39度前後の発熱・全身倦怠感・悪寒・頭痛・筋肉痛・発疹の一時的な増加といった症状が発現します。
この副作用は心配ないのか
一般的には抗生物質の投与後1〜4時間前後から始まり、24時間で軽快するのがほとん
どです。
症状としては、39度前後の発熱・全身倦怠感・悪寒・頭痛・筋肉痛・発疹の一時的な増加といった症状が発現します。
ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー現象の起こる原因とは、感染している梅毒トレポネーマが抗生物質で壊されその時に菌体から
放出される物質によって引き起こされる現象ですから心配はありません。
この現象は治療薬による副作用ではないので治療は続けられます。
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この副作用はどうして起こるのか
ヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象はすべての抗生物質の使用で起こるのではなく、
アモキシシリン、アンピシリンなどのペニシリン系抗生物質で起こりますが、テトラサ
イクリン系抗生物質では起こりません。
ヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象は、梅毒の治療のみでなくレプトスピラ症、回帰
熱などの治療の為にペニシリンなどの抗生物質を投与した際にも起こります。
副作用の起こる頻度は
ヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象は、第一期梅毒から第四期梅毒の10〜25%に
起こり、特に第二期梅毒の70〜90%に起こると言われています。
副作用の対応は
梅毒トレポネーマの感染が判明し、抗生物質による治療開始前には医師はヤーリッシュ・へルクスマイヤー現象のことを
説明してくれます。
12〜24時間以内に改善する一過性の反応なので、ペニシリンアレルギーと誤解して抗生剤の変更を行わないようにしましょう。
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written by 血液の鉄人