8.先天性梅毒について
先天性梅毒とは
先天性梅毒とは、妊娠中、または出産時に梅毒トレポネーマに感染する事を言います。
梅毒トレポネーマに感染した胎児の多くは死亡しますが,母体が既療梅毒患者であったり,妊娠2〜3ヵ月で梅毒患者となった場合には,
梅毒トレポネーマに感染した新生児が出産される場合があります。
梅毒トレポネーマに感染した新生児の3分の2は症状が現れない状態で産まれてきます。
先天性梅毒の分類
先天性梅毒は、以下のように分類されます。
1.早期先天梅毒・・・出産時すでに症状が現れていたり,出産直後に現れる。
2.晩発性先天梅毒・・・学童期,思春期に入って発病する。
先天性梅毒の症状
先天性梅毒の症状は多彩であり,その上症状の出る時期もさまざまですが,発熱,発疹,貧血,発育不良,パロー仮性麻痺などがみられ
晩発性先天梅毒は間質性角膜炎,迷路性聾,ハッチンソン歯(上前歯の変形)などがみられる。
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日本における先天性梅毒の現状
現在は妊婦検診で梅毒血清反応が行われいることから、妊婦梅毒は早期に診断・治療されるため,先天性梅毒は減っていましたが、
日本産科婦人科学会が全国257の病院を対象に行った初めての調査で、2015年までの5年間に、梅毒トレポネーマに感染していた
妊婦は166人いることが判明しています。
このうちの152人を追跡調査した結果、赤ちゃん21人が先天梅毒と診断され、その内の5人が死亡し、他の4人には後遺症が残った
ことも初めて判明しています。
更に妊婦の4人に1人は妊婦健診を適切に受けていない事も明らかになっています。
子供への感染防止のためにも妊婦健診は必ず受けおく必要があります。
先天性梅毒は防げるのか?
妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。
先天性梅毒を防ぐためには、妊娠初期(妊娠4ヶ月まで)に、梅毒血清反応を妊婦健診の中で行うことが必須となっています。
これから妊娠を考えている方へのアドバイス
2017年現在、梅毒が大流行して家庭内にも侵入しています、そのことからして妊娠すれば必ず梅毒検査は受ける必要があります。
仮に妊娠中に梅毒感染が判明した場合でも、適切な治療を受ければ、元気な赤ちゃんを産むことは可能です。
これから妊娠を考える方は、妊活を始める前に、梅毒を始めとした性行為感染症の検査を受けておくことをおすすめします。
性行為感染症検査はどちらか一方だけが受けても、相手からうつされることがあるため、ふたりで検査を受ける必要があります。
そして、検査を受けて感染が判明した場合には、すみやかに治療を受けてください。
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written by 血液の鉄人