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３５．画期的な梅毒治療薬登場
日本国内の梅毒患者の現状
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梅毒は以依然として流行は収まっていません。
2022年３月中旬時点で1801例の感染者がすでに報告されています、このままでは2021年の患者数を上回る可能性があります。
画期的な梅毒治療薬とは
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３３．筋注用ペニシリン解禁でも紹介しましたが、再度詳しく解説させていただきますので、ぜひとも最後までお目通しをお願いいたします。
『３３．筋注用ペニシリン解禁』
梅毒治療に2021年９月、ベンジルペニシリンベンザチン（BPB）の筋注製剤「ステルイズ」が承認され使われるようになりました。
梅毒治療は以前から海外ではベンジルペニシリンベンザチン（BPB）がスタンダードでしたが日本国内では使用できませんでした。
そのため従来アモキシシリン内服が代用として使われていました。
ベンジルペニシリンベンザチン（BPB）の筋注製剤「ステルイズ」の使用より、これからは早期梅毒ならステルイズ240万単位の１回の筋注だけで治療可能となります。
この製剤の使用により早期梅毒に対して１回の注射で治療効果が期待できることと、内服薬の飲み忘れなどによる治療の失敗は少なくなります。
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用法及び用量−1.早期梅毒−
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１．成人及び13歳以上の小児
通常、ベンジルペニシリンとして240万単位を１回、筋肉内に注射する。
２．２歳以上13歳未満の小児
通常、ベンジルペニシリンとして240万単位を１回、筋肉内に注射する。
※年齢、体重により適宜減量することが可能※
用法及び用量−2.後期梅毒−
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１．成人及び13歳以上の小児
通常、ベンジルペニシリンとして1回240万単位を週に1回、計3回、筋肉内に注射する。
２．２歳以上13歳未満の小児
通常、ベンジルペニシリンとして1回240万単位を週に1回、計3回、筋肉内に注射する。
※年齢、体重により適宜減量することが可能※
用法及び用量−3.早期先天性梅毒−
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２歳未満の小児で早期先天梅毒、早期梅毒の場合、通常、ベンジルペニシリンとして体重１kgあたり５万単位を１回、筋肉内に注射する。
注意点
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１．早期梅毒（感染から１年未満の活動性梅毒）と後期梅毒（感染から１年以上経過した
活動性梅毒）では注射回数が異なります。
２．神経梅毒には使用できません。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
- 2022年４月１日。
３５．画期的な梅毒治療薬登場│梅毒アラカルト｜新 医学と切手の極意